勘でレトロゲームレビュー(第18回)「アトランチスの謎」
子育て奮闘中の主婦チアシードママと申します。
ファミコンのパッケージ写真を見て勘でゲームのレビューを投稿させていただきます。
お付き合いのほどよろしくお願いします。
今回ご紹介するソフトはこちら「アトランチスの謎」です!
あれ、以前紹介した「コンボイの謎」の続編かしら。と感じてしまうこのタイトル。
実は全く関係ありません。
大西洋に浮かぶ大きな孤島アトランチス。そのアトランチスにある動物園で働く飼育員さんのお話です。
「ご飯ちょうだーい」とたくさんの動物たちが寄ってくるのを次々と捌いていく、主人公の全身イエロー。
彼は動物がとても好きで、いまの仕事にやりがいを感じています。
話は数年遡ります。
全身イエローは新卒時の就職活動で大手金融機関からの内定を得ることができました。
都心の支店に配属された彼は、最初の半年こそやる気に満ち溢れていましたが、毎日満員電車に揺られ、上司、客から叱責の嵐を受けるという状態が続き、身体的にも精神的にも参っていました。
帰宅した後は、物事を考えることができないほど気力が消耗しており、浴びるほどのお酒を飲む。
ベロンベロンに酔っ払った状態でかろうじて眠りにつき、朝はギリギリまで布団から出ない。
漠然と不安を感じつつも、真面目すぎる彼は、
「このご時世仕事があるだけマシだ」
と自分に言い聞かせていました。
そんな生活を2年間続けた全身イエローは楽しいという感情を忘れかけていました。
あんなに毎日笑って過ごしていた過去が嘘だったかのように自信を失い、心から笑えなくなっていたのです。
ある日体調を崩して仕事を休んだ全身イエローは、
「俺なんでこんな仕事をしているんだっけ。」
ふと、考えました。
学生時代に行った就職活動は、自分のやりたいことを完全無視した、大企業の内定獲得数マウント合戦。
そこで獲得した大企業からの内定。
友達と比べてもある程度の自慢はできたし、親も喜んでくれた。
しかし、全身イエローがいまの生活に不平不満を述べるのはある意味当然の結果でした。
その会社を選んだ理由が「マウント」「いい企業に入れば安泰だという学校、親からの洗脳」だったからです。
自分の人生を自分のために生きない生活。周りと比べ、世間体を意識して生活することが当たり前になっている環境。
全身イエローは生まれてきたいと願って、この世に生まれてきたわけではありませんが、やりたくもないことで短い人生を終わらせることはあまりに切ない。
意を決して長期休暇を取得してみたが、なにをすればいいかは全く思いつかない。
それもそのはず、日本の教育は大企業に入るための教育をしているだけで、自分がやりたいことが何か、充実した人生送る方法が何かについては全く教えてくれません。
全身イエローはとりあえず、何も考えずに1週間なにも考えずに寝てみようと思いました。
人間不思議なもので、やれと言われるとやる気をなくしますが、なにもするなと言われるとやる気がでてきます。
全身イエローは寝ている最中、昔実家で飼っていた犬と遊んでいる夢を見ました。
起きてからも、あの頃は楽しかったなーと思い返し、自分が心から幸せを感じたのは動物と接している時だと気づいたのです。
そこから彼は1週間溜め込んだパワーでアトランチス動物園へ行き、飼育員として採用。
慣れない仕事も多い中、毎日充実した日々を過ごしています。
全身イエロー
「地位や給料を度外視して、周りの目を気にせず本当に自分のやりたいことをやる。大変なことも多いけどやっと自分らしい生活を送ることができていると感じています。」
アトランチスの謎とは、人生について誰もが一度は考えるであろう、職業についての「謎」でした。
ゲーム内容の答え合わせと、レビューしてほしいゲームも募集しておりますので、ぜひコメントでお知らせください。
ご覧いただきありがとうございました。
それでは、第19回のレビューをお楽しみに!!