勘でレトロゲームレビュー(第23回)「アーバンチャンピオン」
子育て奮闘中の主婦チアシードママと申します。
ファミコンのパッケージ写真を見て勘でゲームのレビューを投稿させていただきます。
お付き合いのほどよろしくお願いします。
今回ご紹介するタイトルは「アーバンチャンピオン」です!
早速やっちゃってますね。
アーバンチャンピオンは「都会の第一人者」とでも訳すのでしょうか。
「服装が被っていた!!」という理由だけで、他人を殴り殺そうとする恐ろしい青年が本作の主人公のようです。
なぜこのような悲惨な事件が起こってしまったのか、金髪で「ストレート」ヘアをしている彼の生い立ちからお話ししていきましょう。
事件からさかのぼる事2年。
とある田舎で陰鬱とした日々を過ごしていたストレートは、東京の大学への進学が決まりました。
「やっと田舎とおさらばできる!上京して俺は成功者になるんだ!」
東京行きの夜行バスの中でそう意気込み、自分の中にふつふつと湧いて出る希望を抱いていました。
しかし、上京してから1年が経過。
2年生になったストレートは、田舎者だとバカににされ、友達が一人もできず、慣れない東京生活に疲れ切っていました。
そんな時、田舎にいる母親から一通の手紙が届きます。
「ストレートへ。元気でやっていますか?友達はできましたか?しっかりご飯を食べて健康第一で過ごしてください。母より。」
その手紙を読んだストレートは「田舎に帰ろうかな」と考えましたが、「成功者になってやる!」と希望を持って上京したことを思い出しました。
「まだ誰も実践していないこと、世間をあっと驚かせることを成し遂げ、成功者になるんだ!」
そう心に誓ったストレートは、外へ出るためにTシャツを着ました。
しかし、すでにロンTを着ていたため、奇しくも無意識にロンTとTシャツを重ね着していたのです。
「これだ!!!」
そのときストレートは、ロンTとTシャツの重ね着という、まだ世の中で誰もしていないファッションを考案したのです。
そこからストレートの人生は一変。
ファッション雑誌に取り上げられ、モデルとしての生活が始まったのです。
同級生たちは掌を返したようにストレートのことを持て囃し、女の子からもモテモテ。
「ストレート超マブい!チョベリグなんだけど〜。」
そんな声が聞こえてくるほどの人気。
渋谷や原宿界隈ではもうストレートのことを知らないという人間はいなくなっており、
完全に有頂天になったストレートは「俺がアーバンチャンピオンだ!!」というのが口癖になっていました。
そんなストレートの前に突然現れたのが金髪のいがぐり頭をした青年。
なんと彼もロンTの上にTシャツを重ね着しているではありませんか!
「俺の最先端ファッションを真似するなんて許せない!重ね着していいのは俺だけなんだよ!」といきなりいがぐりを殴り倒してしまったのです。
パッケージから読み取れるストーリーはそんなところでしょうか。
その先が気になる!という読者のみなさんのご要望にお答えして、もう少しだけ物語の続きをどうぞ。
重ね着を見つけ次第殴る!という行為を続けていたストレート。
しかし、重ね着の人気は長続きしませんでした。
渋谷のギャルたちは、
「あれよく見たらチョベリバじゃね?タケノコ族の方がイケてるっしょ!」
という始末。
完全にオワコンとなってしまったストレートは竹下通りの中心で、
「ガビーン!アッと驚く為吾郎!!」
と叫び、Tシャツを脱ぎ捨てて田舎に帰っていきましたとさ。
ストレートの物語はいかがでしたでしょうか?
このお話は、ストレートにとっては思うようにいかなかった出来事でしょう。
ですが私には「思うようにいかなかった出来事こそ、怠惰な人生に希望や感動を与えてくれる最良の出来事」だと思えます。
ゲーム内容の答え合わせと、レビューしてほしいゲームも募集しておりますので、ぜひコメントでお知らせください。
ご覧いただきありがとうございました。
それでは、第24回のレビューをお楽しみに!!